観た映画の感想を書いたりしてみる その101:ターミネーター:新起動/ジェネシス

I'm Back

 ネタバレあり TERMINATOR:GENISYS http://paramount.nbcuni.co.jp/terminator/

 もはやタイムパラドックスまみれで何が正史だかわからなくなってきたターミネーターシリーズの続編、正式なターミネーターでは5作目。それが本作だ。
 序盤ではジョン=コナー率いる人類軍とスカイネット率いる機械軍の最終決戦が描かれます。そしてT-800型ターミネーターが過去に送られ、それを追って人間軍からカイル=リースが過去に送られます。今回初めて送る側が描かれたわけですがこのあたりからもうゴチャゴチャです。
 ジョンが様々なことを「知っている」のでオリジナルの世界線ではないと思うのですが、過去にカイルが飛ぶ瞬間にジョンが新型に襲われたり、1987年よりさらに前にターミネーターがもう一機送られていたり、なぜかT-1000型が1987年にカイルを待ち構えていたりと、過去作を全て観たけど置いてけぼりでした。これでリブートを銘打って過去作を観てない人が見たらチンプンカンプンでしょう。 新型のターミネータはなんとジョン型です。しかもジョンを改造して作り替えられたものらしいです。そりゃあないだろ。外見をジョン型にするとかならわかるけど実質ジョンが死んでるじゃないか… 機能としてはナノマシンの集合体で自由に外見を変えハッキング能力を持ち、自身を小さく切り離して発信機や通信機としての機能も持たせられるT-Xの電子戦機能を持ったT-1000の完全上位互換といったところですね。
 なぜか生きてるダイソン親子を騙してサイバーダイン社でスカイネットの雛型ジェネシスとT-1000型とタイムマシンを製造しているジョン型、それを止めるため1987年から2017年にタイムスリップして決戦です。アホか。決戦当年に跳ぶ奴が居るか、ちょっと前に跳んで戦闘用意すべきじゃろがい!戦っちゅうのはなぁそれまでに積み上げた準備の総決算なんやで。ただ最短距離で突撃するだけなんて人間の戦じゃない。ただの暴れ牛じゃないか。まあその暴れ牛にやられるジョン型も大概だけどなw
 そして最後にT-800型がT-1000型製造用の液体金属プールに突っ込み「アップデート」を果たして帰ってきます。まあ内蔵武器もないし電子戦装備もなさそうなので実質T-Xの完全下位互換なんですけどね。さらに誰がこのターミネーターを送ってきたのか解らないまま映画が終わってしまいます。続編でやるつもりだったんだろうな。