観た映画の感想を書いたりしてみる、その75:バタリアン5

ネタバレあり Return of the Living Dead5: Rave to the Grave
https://filmarks.com/movies/31462

 今回はバタリアンシリーズ最終作バタリアン5だ。
 
前作のバタリアン4の感想にも同じようなことを書いたが、ゾンビ映画としては悪くないんだがバタリアンの続編としてはクソと言う何とも言えない残念な映画だ。
 今までのバタリアンはずっとゾンビ薬「トライオキシン5」を中心にしてキャストは総入れ替えでやってきたのになぜかこの5だけは4の登場人物のその後を描いた作品、なのだが、何も知らない大学生がやらかしたのならまだしも前作で友達を何人も殺されて自分自身も死ぬような目に散々あってきた奴がほんの数年後にやらかしたことだと考えると「あり得ない」という感想しか出てこない。
 前作であれだけやらかした暗黒メガコーポの幹部だった叔父さんがトライオキシンを一本売りに出します。買い手側が本物かどうか訝しんでいるので死体をゾンビにして本物だと証明しようとして、ゾンビに襲われて死にます。インガオホー。
 で、甥っ子のジュリアンが遺品を整理していると隠し部屋にトライオキシンの缶があと2本あるのを見つけます。前作の事で叔父さんがマッドサイエンティストだって解ってたのになぜか科学オタクになっていたコーディに分析を頼みます。ありえねーだろ、最初っから軍か警察が最悪ハイブラ・テック社に電話しろバカモノ!
 前作で一緒にハイブラ・テック社で酷い目にあっていたはずなのに分析できんかった中身をドラックとして勝手に売りさばくコーディ。お前ー! あり得ないだろ、バイオハザードマークがついてる軍のドラム缶、しかもジュリアンの叔父さんの遺品だぞ?!お前前作で脳みそ食われなかったのは元から空っぽだったからじゃあるまいな?
 そんなこんなで予想通りすぎる大惨事ですわ。今作の登場人物が前作までとまったく関係ない奴らだったら「ウカツ!!」と言うところだが、前回あれだけの目にあったやつらの行動としては絶対にありえない行動なので、むしろなぜストーリーを繋げちまったんだとさえ思います。
 おかげで前作の良心ベッキーが雑に死ぬし、コーディはまあ自業自得で死ぬし、おまけになぜかジュリアンは生き残るし。後タールマンとゾンビネズミが放置なので5作目にして初めて事件が解決して無いくせに映画が終わるのも良くない。
 ちなみに吹き替え版はインターポールの二人組がなぜか関西弁でしゃべくるのでコメディパート要員としてのキャラ付けが濃くなってることくらいです。ドーナッツ食いに行こうをたこ焼き食いに行こうと吹き替えるのはずいぶん思い切った翻訳ですよね。いや、まさか前作に比べて内容が酷かったからって好き勝手やったんじゃなかろうな?