観た映画の感想を書いたりしてみる、その39:バタリアン・リターンズ

ネタバレあり https://filmarks.com/movies/41271

 今日はバタリアン2の続編、バタリアン・リーターンズです。
 原題は「Return of the Living Dead 3」なぜシンプルに「バタリアン3」にしなかったのか謎だ。
 1作目2作目ではゾンビの薬漬けの容器を誤配送したり輸送中に落っことしたりして大惨事だったが、さすがに2回もやらかして反省したのかある程度厳重な管理体制のもと実験が続けられてる、と思いきやうっかりカードキーを忘れた責任者が部下のカード借りてたり結構ザルだぞ、そのくせ議員が予算をケチってると愚痴をこぼしてるが2回もやらかして研究が凍結されてないだけメッチャ寛大だと思うんですけど・・・
 そのカードキー忘れた責任者ジョン=レイノルズの不良息子カートが恋人のジュリーとともに親父のカードで研究施設に入り込みます。守衛もレイノルズの息子ということで軍属でもない不良とその恋人を敷地内に顔パスで入れるし、多分これ予算有っても人員がダメダメなやつだ。そしてコッソリ実験を覗き見してるとゾンビ実験中に事故が起こります。
 実験中の事故の責任を取らされたか転属が決まった親父に引越は嫌だと反発して家出、ジュリーと一緒にバイクで旅に出るカートだったがその矢先バイク事故でジュリーが死んでしまいます。が忍び込んだ実験室で死人が生き返った(ように見えた)ことを思い出したカートは再び施設に忍び込みゾンビ化ガスをジュリーに吸わせゾンビとして生き返らせ施設を脱出してしまうのでした。
 今回ゾンビ薬そのものの流出が無かったこともあり、前作までのようなゾンビの数がゾンビ映画とは思えないほど少ないです。その一方、ゾンビ化の後も知能が残るというバタリアンゾンビ特有の設定のほうは最大限に活かされていて、カートとジュリーの逃避行がメインに描かれます。
 ゾンビの設定は全く同じなのにここまで違った魅せ方ができるものかと感心しましたね。バタリアン1や2とはノリが全く違う。前二作はコメディ要素強過ぎと思った方にもお勧めできるゾンビ映画だ。