観た映画の感想を書いたりしてみる、その38:シックスヘッド・ジョーズ

ネタバレあり https://eiga.com/movie/90386/

 今日は多頭系サメ映画の最高傑作シックスヘッドジョーズだ(個人の感想です)
いやまあ多頭系サメ映画なんてこのシリーズ以外ないし、たぶん言い過ぎではないと思うんだけど一応過去の3作のほうが好きという人もいるかもしれないのでこの記事内の感想はあくまで個人の感想ということにしておきます。
 映画の冒頭、海上研究ラボを自称するちょっと大きめのイカダの上のパーティー会場を突然多頭ザメが襲い壊滅します。その数十年後、そのラボの近くの孤島が今回の舞台です。
 孤島にはいまいち仲が良くないカップルたちを現代社会から切り離された原始的な環境で協力してミッションをこなすことでよりを戻すセラピーが開催されています。
 そんな中主催者側のスタッフがサメに襲われ、もともと仲の良くなかったメンバーはあっという間に仲たがい、それが原因とも言い切れませんがサメ退治に行った参加者が喰いちぎられたうえ船も岩礁にぶつかり故障してしまいます。ちなみにこのサメ退治に使われた手製の火薬入り仕込み槍はサメの脳天に大穴開けるほどの威力を発揮します、頭が一つのサメだったらここでジ・エンドでしたね。でもこのサメは普通のサメとは一味違う多頭ザメ、しっかり生きてるし死んだ頭を隣の頭が食いちぎると切断面から新しい頭がにょきにょきと生えてきます。観客はトリプルヘッドの時点で知ってた再生能力を登場人物たちも知ることになります。
 そんな中メンバーの一人の自称天候学者(一緒にセラピーに参加した彼氏によると「天気予報アナ」)がこの島にスーパーセルが近づいている。すぐに猛烈な嵐になると言い出します。
 …結論を先に行ってしまうと島は最後まで快晴で嵐どころか雨も降りません。島の灯台ではなく、灯台より近くにある放棄された海上研究ラボに行かせるためのストーリーメイキングでしょう。そのラボに残された手記によりで多頭ザメが実は人工的に作られた生命体であることが判明します。ラボも嵐も用済みになったとたんお天気お姉さんは彼氏ごとサメに食われて退場します。
 嵐はいつの間にかなかったことになっているのでみんなで灯台に避難します。その避難中にフラグを立てる一組のカップル「無事に帰れたら離婚しよう」 結婚しようだと確実に死亡フラグだが離婚しようの場合はまだワンチャンあるか?どうだ? →ダメでした。
 告白は陸上で行われていましたが、サメが頭を足のように地について4足歩行ならぬ4頭歩行で上陸、このカップルを捕食します。特に理由もなく海から上がるサメも多いサメ映画においてここまで力業で上陸を果たしたサメもおるまいw というかお前エラ呼吸はどうした? 2作目3作目は多頭であることを活かしきれてないとは思ってはいたが活かし方が斜め上過ぎるw さらにこの後、自分で食いちぎった自分の頭を投擲して灯台のの頂上にいる狙撃手を排除します。だから活かし方w
 最終的には灯台の燃料用だったガスボンベをサメに括り付け銃撃により爆破を試みますが、サノバ宣言とともに放たれた銃弾は外れます。あれ?もしかして全滅エンド?とか思っていると数分後、陸に上がり岩場で動きが鈍くなったところで再度銃撃!サメは爆発四散します。最後の銃撃シーンは字幕版だと無言、吹き替え版だとウオー!と咆哮します。いや、ここがとどめなんだからこのシーンまでサノバ宣言は取っておけよ。
 シリーズ中はサメがなぜ多頭ザメになったか?について今まではせいぜい推論しか出てきませんでしたが今回は海上ラボを登場させることによって設定をきちんと固めているのはわかりやすくていいですね。シリーズ4作目シックスヘッドジョーズは良作だったと言ってよいでしょう。これはセブンヘッドジョーズも期待しちゃっていいかな。