観た映画の感想を書いたりしてみる、その37:アイアン・ウォーズ

ネタバレあり https://www.allcinema.net/cinema/343156

 今日はオーストラリア制作のナチ映画 アイアン・ウォーズです。ちなみに原題は「THE 25TH REICH」日本語にすると「ドイツ第25帝国」みたいな感じか、題名が壮大なネタバレになってるけどいいのか?
 時は1943年、ナチスの猛攻を受けた米軍指揮官マッカーサーは日本から撤退、オーストラリアまで戦線を下げることを余儀なくされた。
 1943年の時点でマッカーサーが日本に上陸していたとかおまえの世界史ガバガバじゃないか。てかナチスに日本から追い出されるってことはソビエトナチスに轢き潰されて無くなってるのか?すげぇな!
 で、オーストラリアでペットのピューマが逃げちゃったから何とかしてこいとマッカーサーから命令を受けて5人の米兵が隊を結成します。
 5人は通常装備に加えてピューマの好む音波を出す装置(デカい)をもってオーストラリアの山岳地帯に入ります。低予算映画ではありがちなトーク&ウォーキングタイムです。この時間に人間関係などを描き、設定を観客にそれとなく説明しつつ、伏線なんかも上手に織り込んで巧く魅せるのがB級映画、特に意味もなく観客を退屈させたり不快にさせたりするのがクソ映画です。この映画は残念ながら後者です。
 で、デカい装置を作動させると5人は5万年前にタイムスリップしています。・・・!??となると思いますが、私もそう思う。なんでもこのままではナチスに勝てないので5万年前に戻ってこのタイムマシンを積んでいたUFOを持って帰れば連合軍はナチスに勝てる。ということらしい、ちなみにタイムマシンというのはピューマの好む音波を出す装置と偽って運ばせていたデカい装置だ。音波装置にしてはデカすぎるとは思っていましたがタイムマシンにしては操作盤が質素すぎませんかね? とにかく20世紀では故障したオーパーツだがこの時代ならまだ健在のはず。だが古代の巨大生物に襲われ新兵が重症を負います、UFO持ち帰り派といのちだいじに派で隊は割れ、しかも実は持ち帰り派のリーダーはナチスのスパイでUFOを乗り逃げされます。
 残されたタイムマシンを何とか修理して元の時代に戻る隊長たちだったがそこは元の時代より300年も後の2243年、ナチスドイツ第25帝国が宇宙の神と戦争を繰り広げる世界だった。代替わりしすぎぃ!千年帝国が聞いてあきれるぜ。というかUFO持ち逃げした兵士がロボットボディーで生きてるんだから別に第3帝国でもいいよねコレ。ハイルヒトラー言ってるってことはヒトラーは生きてるけど300年間で都合22回失脚しては返り咲いてを繰り返してるって事だよね?大丈夫か?いやドイツ国民とかヒトラーがとか以前にこの映画の脚本家の頭が。
 閑話休題。この時代で待ち伏せされていたらしくさっそく未来ナチスに包囲されるのは、まあわかるんですけど、持ち帰り派だった兵士が秒で裏切ったと思ったらいかれたデザインのUFOから発射されたビームに撃たれるといきなりロボットボディーになります。と思えば突然重症だった新兵をロボットビームで打つと新兵の傷が治ります。10秒やるぜ必死に逃げな1,2,3,4,5,6,789ヒャッハーからの隊長を捕まえて何故ロボット兵器に搭載したのか全く持って理解に苦しむ卑猥な形状の装置で隊長を…
アッー!
 こいつさっきロボットになったばっかりなのに装備使いこなしすぎだろ。でも舐めプしすぎたせいで殺したと思ってたもう一人の兵士に未来の手榴弾みたいので爆破されて死にます。
 なぜか待ち伏せしていたほかのナチス兵器軍はゲームのバグのように一機残さず消えています。
 生き残った3人はナチスの基地まで行軍してそこで空飛ぶ円盤を主力としたナチスの兵器軍を目撃します。その円盤が宇宙に飛び立ったと思ったら・・・映画が終わります。
 え?と思いますでしょうけど本当にこれで終わりです。
最後に
「 to be continued in the 25th reich and the war with god 」
と写されてエンドロールです。続編に丸投げした?もしかして2部作や3部作構成だった?
と思い、グーグル先生に翻訳していただいたところ
「 第25帝国と神との戦争が続く 」
という意味らしいって おぉぉぉーい! 本当にこれで終わりかよ!投げっぱなしにもほどがあるだろ!
 思うんだけど回収されてない伏線っぽいものとして尾を咬む蛇のマークのストーンヘンジみたいなやつと宇宙人と思われる謎の声があるんだけど宇宙人に操作方法教わってストーンヘンジのパワーで過去に戻ってナチスのスパイと一騎打ちでもして勝って悪用されないようにストーンヘンジを爆破でもすればハッピーエンドになるし色々と万事解決するよね?
 それくらい頑張ってくれよプロなんだからさぁ。 あ、オススメはしないです。