観た映画の感想を書いたりしてみる、その53:アルマゲドン2013 Part1 カテゴリー7:人類絶滅

ネタバレあり CAT.8 
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=71375

 今回は「アルマゲドン2013」です。いつの映画なのか判りやすくていいね。(7回目)
 ちなみに前回のアルマゲドン2012とは関係ない映画だぞ(6回目)
 宇宙人が攻めてくる予兆があったわけでもないのに「地球防衛計画」を進めているアメリカ。太陽光線をエネルギーにして人工衛星からビーム砲を打てるようにして隕石や敵国のミサイルを打ち落とせるようにする計画らしいです、…「敵国」が想定されてる時点でそれ「地球」防衛計画じゃなくてただの国防計画ですよね?
 で、予算も時間もギリギリまで削られてることが大統領を招いたお披露目の前に国防長官と研究責任者の会話で分かります。あ、これ実験失敗する奴や、と思ったら実験自体は成功、ターゲットになった廃棄された古い人工衛星はビーム砲で木端微塵になります。が、その破片がビーム砲衛星の太陽パネルに激突! ビーム砲の向きが変わり太陽にビームが発射されてしまいます。なぜか瞬時に太陽に届くビーム、なぜか瞬時にビームが原因で太陽コロナに異変が起きたことを観測できる宇宙基地。
 あのさぁ…宇宙って広いねん。太陽光線が地球に届くのにだいたい8分くらいかかるんだよ。つまりビームが太陽に届くのに8分、太陽コロナの異常光線が届くのに8分、計16分はかかるんだよ、ついでに言えば光線が観測できているということはそれは光線が観測機器に命中しているということなんじゃよ。
 科学がガバガバすぎるのはとりあえず置いといて、太陽コロナに悪影響が出て地球がピンチです。電子機器はあらかた故障したり(故障してもここぞというときには携帯電話は使えるぞ)、スズメが1羽死んで落ちてきたり、飛行機が1機落ちたり3機行方不明になったり、100機以上の人工衛星が降り注いでロンドンが壊滅したりします。
 当然アメリカとしては「ロンドンが壊滅したのはウチが開発予算ケチった攻撃衛星の誤作動なんだゴメンネ(・ω<) てへぺろ」なんて言えるはずもなく事実を隠蔽します。そんな中、研究責任者は女博士と国防長官が仲たがいしてます。この映画の主人公レンジャー博士の扱いについてです。実はこの実験はレンジャー博士の研究理論で作られた機器で行われていますがレンジャー博士は自分の研究が兵器として実用化されるのに反対して国防長官と仲たがいして公僕やめた経緯があるようです。女博士は詳しい人間は一人でも欲しい状況で、太陽研究の第一人者であるレンジャー博士に恥を忍んででもぜひ力を貸してもらうべきと主張、その一方で国防長官は自分のメンツのためだけにそれを突っぱねます。ちなみに実験の予算や時間を削ったのもこいつです。
 で、太陽コロナに続いてビームで撃ったところにできた黒点から噴き出たコロナガスで地球は丸焼けになることが分かります。国防長官が自信満々で大統領に提案した原子力衛星作戦は視聴者の予想通り失敗し、大統領や国防長官は地下のシェルターに避難する中、みんな避難して無人になった研究施設に侵入したレンジャー博士と娘夫婦はほんの数分の調整でコロナガスが地球を焼くのを防ぎ人類を救います。こんな有能過ぎる人材をはじくとか国防長官マジ無能だな。
 地下のシェルターで喜ぶなんも知らない大統領、調子に乗って安全宣言を出してしまいますが、博士の娘が持ってた祖父の形見(死んでないけど)のコンパスがくるくる回りだし、まだ異常が完全に解決されていないことが発覚します。そんな矢先今度は磁気異常が起こってることを突き止めたレンジャー博士は完全武装の兵士たち(国防長官の私兵か職権乱用と思われる)に拉致されてしまいます。国防長官が施設の防犯カメラにレンジャー博士が映っていたので拉致ったのです。Part2に続く!
 ・・・なんか人材の落差が激しすぎる映画ですね。とりあえずこれからPart2を見る予定ですが、地球存亡のカギを握りそうなレンジャー博士がド悪党な国防長官に拉致られた状態からスタートで本当に大丈夫なんだろうか・・・