観た映画の感想を書いたりしてみる、その52:アルマゲドン2012

ネタバレあり Quantum Apocalypse https://filmarks.com/movies/68787

 今回は「アルマゲドン2012」です。いつの映画なのか判りやすくていいね。(6回目)
 ちなみに前回のアルマゲドン2011とは関係ない映画だぞ(5回目)
 ヒューストンにあるUSSA(NASAみたいなやつ)の観測所、火星に設置した観測機で彗星の観測をしていたら観測機が流星の落下映像を最後に通信が途絶えます。残された観測結果になんか国中の学者を集めて計算した結果、なんかよくわからないものが地球に直撃コースなことが分かります。学者さんが説明してくれますが暗黒物質だのなんだの言ってますが正直よくわかりません、でもなんか指向性のあるブラックホールみたいのがあって、空間も時間も飲み込んで地球は滅亡するらしいです。彗星でも隕石でも小惑星でもない!新しい!(新しければいいとは言ってない)
 で、彗星でも隕石でもないので核爆弾で爆破というわけにもいかないですよね。さてどうするのかなと思っていると、世界中で情報を共有して対策を考えた結果、ロシアと中国の出した結論が「核爆弾を北極に打ち込んで地軸をずらして回避しよう」ってオイ、やっぱり核爆弾かよ。でもまあアメリカ映画ですから、ロシアの作戦は大失敗。地軸をずらした結果、世界中に災害を引き起こしただけで滅亡回避には至りませんでした。ていうか地軸はずらすのかよ。ロシア最低だな!
 一方映画初めから、とある市長さん一家のドラマが同時進行です。ストレスで高血圧の市長さん、自閉症だけど記憶力抜群の弟テリー、元警官の市長さんの後妻、後妻とうまくいかない市長の息子、幼女枠の妹。しょっぱなからテリーがすさまじい観察力を発揮して「あ、テリーが地球を救う奴だ」とわかります。ここまであからさまにやられると伏線とは言えませんが実はコレ下手な伏線に見せかけた囮、その裏で別の伏線が仕組まれていたりします、やるじゃん。
 話は戻ってUSSAの出した結論は宇宙空間の「何か」の近くで核爆弾を複数爆発させてもう一つ逆方向を向いた「何か」を作り出せばお互いが打ち消しあって地球は助かるかもしれないと言うことらしいです。結局核爆弾かーい!
 でも爆破地点を正確に計算するにはとても時間が足りないと絶望ムードです。「あ、コレあれだテリーが計算してくれて地球が助かる奴だ」とわかります。
 で、ヒューストンまで体調不良を忍して兄の市長さんが送ってくれます、テリーはうまくコミュニケーションが取れず追い出されそうになりますが、寸前でお兄ちゃんのアドバイスを思い出し何とか自分の考えを伝えることに成功、テリーの計算に賭けたUSSAの作戦により、作戦は成功。ワームホールがどうのとかむつかしい話をしつつなんか地球の滅亡は回避されます。
 だが、時間と空間を飲み込む「何か」がかなり接近していたせいか地球の時間は数日前まで戻ってしまっています。でもそのおかげで同時進行ドラマで恋人の元カレに撃たれて瀕死だった市長さんの息子が元気に駆け回る姿が!(誇張表現)
 ”映画の冒頭と同じように”デジャビュを感じる一家の中でテリーだけはこの朝が673回目であることを認識しています。そしてほんの少しだけコミュニケーションをうまくとろうと努力していることが分かります。いつかきっとテリーの努力が実って完全無欠のハッピーエンドを迎えることを感じさせつつエンディングです。
 なんかいい感じの話にまとまっていましたね。問題点があるとすればSF設定を視聴者に解りやすく解説できていない点ですかね。まぁアルマゲドン映画の中では良い出来だと思います(ハードルが跨げるくらい低いのは置いといて)