観た映画の感想を書いたりしてみる、その61:アルマゲドン

アルマゲドン映画感想最期の〆はアルマゲドンです。
 とはいえアレだ、ぼくも今までアルマゲドンを冠する映画を都合18本も観てきたけど大した映画はなかったしC級どころかZ級映画がごろごろしてて良くてB級ってとこだし、しかもそいつらは全部21世紀の映画でだぜ?このアルマゲドンは1998年制作だっていうじゃないか。そのくせ尺だけは長くって151分だと?長すぎだろ。期待できる要素が全然無いじゃあないか…まぁ観るよ、観ますけどね、観りゃあいいんだろ。マッタク…

 ネタバレあり ARMAGEDDON https://www.disney.co.jp/studio/others/0193.html

 クソ映画じゃないのかよ!騙された!
 この一行を書きたいがためにパロディ邦題映画を17本+便乗映画1本の計18本も映画見るとか我ながらイカレていると思います。合計40本まで同時にレンタルできるゲオの宅配レンタルサービスが悪いんや!(お前が注文したんだろってツッコミは無しの方向でお願いします)
 さてノンフィクションじゃない映画本編ですが、ある日のことアメリカのスペースシャトルが流星雨によって破壊され、さらにその流星雨が地球に降り注ぎフィンランドから欧州の一部を通りアメリカの東部まで降り注ぎ甚大な被害を出します。NASAが人員・施設を総動員して観測に臨んだところメッチャデカい小惑星が地球に直撃コース、あと18日で激突することが分かります。またかよ。あ、いや違う、このアルマゲドンが元祖アルマゲドン映画だったかw
 天体を爆破するために掘削作業のプロが招集されます。ブルース・ウィリス演じるハリーです。ハリーはたった18日で宇宙飛行士を掘削のプロに仕立て上げるのは無理だと、自分の会社の部下たちを集めます。地球の一大事に性格に問題はあるが腕は一流のメンバーが集められるタイプの映画です。性格に問題があるだけあってキャラが濃ゆい男たちばっかりです。観ていて飽きません。
 彼らと軍人である宇宙飛行士たちとの交流や衝突もこの映画の見どころの一つです。宇宙SFも地上でのパニックも人間ドラマもよく描かれていますが、唯一にして最大の問題はこの小惑星のサイズです。大統領に報告するときNASAのスタッフが「小惑星のサイズは97.6キロ」と言おうとしたのを遮った将軍が「テキサス州の大きさです」とか大統領に言っちゃうんだけどね。
 ちょっと気になったのでグーグル先生にお世話になったところテキサス州は東西1,244㎞南北1,270㎞だそうです。さらに面積から計算すると円形にした場合直径は960㎞くらいです。あまりにもガバガバすぎる例えじゃないか?将軍はバカなのか?いや、それとも研究者が桁を一つ言い間違えたのを有能将軍がフォローしたのか?
 さらに水を差すようで悪いが説明の時に「手のひらの上で爆竹を爆発させても火傷するだけだが爆竹を握って点火すれば二度とケチャップのフタを開けられないほどの怪我をする」と言ってたけど作戦の掘削深度は240メートルである。これはおかしいやろ。240メートルって0.24㎞だから小惑星の直径が97.6㎞だとしても深度は全体の約0.2%ほど。いま自分のこぶしに定規を当ててみたが小指の一番短いところでも5㎝あった。そこに0.2%の穴をあけると0.1㎜、ちなみに日本の蚊(シマカ)が吸血するときに刺す深さが1㎜から深くても1.5㎜くらいなんだそうだ。たぶんケチャップのフタは余裕で開けられると思う。スタッフの誰も気づかなかったのだろうか?作戦時間8時間で240メートルってのも驚異的な速度だろうし、もうSFなんだから24㎞くらい掘っちゃえばよかったのに。
 映画としてはいい出来なのに一番重要な設定がガバガバってどうなんだよ。おしいなぁ。