観た映画の感想を書いたりしてみる、その62:ハルマゲドン

ようやくアルマゲドン地獄を抜けた先の次の映画は!ハルマゲドンだー!

 ネタバレあり Annihilation Earth https://eiga.com/movie/82430/

 友情の美しさを描いた映像作品は数あれどたった90分でここまでのドラマを描いた作品は少ないだろう。
 デイヴィットとラージャは親友同士、2人が中心になって開発した粒子加速器発電所として破格の性能を誇り、世界のエネルギー問題を一気に解決するかに思われた。
 しかし産油国であるアラブはそれを快く思っていなかった。世紀の大発明をした二人には当然連日のように記者の取材がありその取材にまぎれて二人の個人情報を集めてきたアラブの工作員がついに行動に出る。ラージャの個人情報を使いクラッキングを行い。粒子加速器を暴走させる悪魔の方程式と呼ばれる特殊コードがあることを知った工作員は、その特殊コードを使いデイヴィットの個人情報でフランスの施設に忍び込み粒子加速器を暴走させ、死者3000万人以上を出す大惨事を引き起こす。
 二次災害の大規模電磁波障害が起こる中、現地を調査するデイヴィット。科学者がそこまでする必要があるのかと思われる行動もはさみつつも欧州を救うためには残りの粒子加速器を止める必要があるという結論に達する。
 一方、自身がアラブ系なのでテロを起こした工作員に自分から協力したのではないかとあらぬ疑いを向けられたラージャは、誤解に誤解が重なり逃走を続けながらも、二つめの粒子加速器を停止させたら地球そのものの破滅につながるという結論に至る。
 アラブの工作員に捕まりながらも隙を見て撃退、デイヴィットに自分の出した結論を伝えるラージャ。デイビットは親友の出した結論と自分の仮説どちらを取るかの決断を迫られる、上司の政治家に、本当にラージャがテロリストの仲間ではないと言い切れるのか、と問われたデイヴィットは最終的に自分の仮説を信じて粒子加速器を停止する。
 結果としてラージャの説の方が正しく、地球は滅亡します、粉々です。友を信じた結果、悲劇を回避するという友情賛歌は数あれど友を信じ切れなかったばかりに地球が滅亡するというエンディングは珍しいのではないかと思います、というかラージャを信じて地球が救われるエンドではなんかまずかったんですかねぇ?