観た映画の感想を書いたりしてみる、その82:トランスモーファー 人類最終戦争

ネタバレあり Transmorphers https://filmarks.com/movies/57710

 酷ぉーい!頭のてっぺんから爪先まで酷い。耳の先だけチョッピリだけマシな耳なし芳一的なクソ映画「トランスモーファー」だ。
 まず2000万光年かなたの惑星に知的生命体がいるらしいと分かった人類は友好のメッセージを送ると5年後にその生命体に地球を侵略されるよ。ちなみに2000万光年離れているということは観測できるのは2000万年前のできごとだよ。そして電波が届くのは2000万年後のことだよ。冒頭からもはやSF映画でさえないことを自らバラしつつ宇宙人たちが送り込んだ戦闘ロボットたちによって人類の9割は死に、残った人類は明らかに未来的な計画的かつ予算が膨大にかかりそうな快適そうな地下都市に逃げ隠れて住んでいるよ。これが絶対に宇宙人が来る前に何十年もかけて建設しないと出来上がらないような一大都市です、こんな都市を作る案が通ればもはや内需だけで向こう数十年は賄える史上最大の公共事業となるでしょう。
 で序盤はずっと地球人の生き残りの作戦が失敗するさまが続くんだけどぶっちゃけ出てくるキャラが最後まで映画を見ても説明されない専門用語で喋るので時間の無駄だよ。
 走る兵士が背後から撃たれて本部でオペレーターが「通信途絶、全滅です」って言えば3分で済むストーリーを30分くらいかけてやられるので退屈で仕方ないよ。
 で、吹き替え版では哲章ボイスの無駄遣いな主人公のミッチェルが冷凍刑から解放されるよ。なんか反逆罪?とかで?100年の冷凍刑だったらしいけど何をやらかしたのかは映画内で語られないよ、序盤でほかのモブ兵士が殺されるのを助けないように氷漬けにされていただけと思われるので深く考えないほうがいいぞ。ちなみに映画の終盤で語られるけどこのミッチェルはロボットなのに普通に冷凍されてるぞw
 反逆罪の割には軍の実力者にはお前なら信じたお前とならやれるはずと大人気です。ストーリーを最後まで見た感じとしてはミッチェルの解凍に反対してた将軍はレズビアンでミッチェルの元カノと結婚していて、色恋沙汰から反対していたのではないかと思われます。
 後、宇宙から来たロボット軍団は実はロボットではなく宇宙人を改造したサイボーグ軍団だったことが分かったりしますがロボットだと思っていた時の作戦をそのまま続行して何とかなるので全くの無駄設定です。
 映画の山場ではミッチェルが参加した作戦が成功したのか、それとも地球軍の兵器の「地球防衛軍」のマーカライトファープと「勇者王ガオガイガー」のプラズマフォールドを足して二で割ったようなEナントカ言う兵器が当たって倒したのか、わからないまま宇宙人の塔をやっつけておしまいです。え?宇宙人の基地って一つだけなの?人類の9割を殺し地球を支配しているのに?
 正直一生懸命作ったロボットのCGモデルを出したいがために作ったような映画ですね。音楽だけはそこそこいいがそのためだけに87分を無駄にするのはおススメできないぞ。