観た映画の感想を書いたりしてみる、その81:ドラキュラ対フランケンシュタイン

ネタバレあり DRACULA VS. FRANKENSTEIN https://filmarks.com/movies/41221
 
 今回は1971年制作、なぜか最近ソフト化されたのアメリカ映画「ドラキュラ対フランケンシュタイン」の感想を書くザマスよ。フンガー。
 実に半世紀近く昔の映画なので、特撮や合成がチープなのは許そう…と思っていたが今ふとDVD棚を見たら1971年てゴジラ対ヘドラの公開した年なのね。前言撤回!もっと映像面もがんばれw
 ストーリーはとある海岸で若い女性の行方不明が多発していて妹を探すためにヒロインがその海岸と近くの遊園地にやってきます。その遊園地の中に見世物小屋に偽装したフランケンシュタイン博士の研究室があります。自分で作った人造人間を見世物にして小金を稼ぐフランケンシュタイン博士と言うのはなかなか見かけない設定ではないでしょうか。そしてこのフランケンシュタイン博士が人体実験用に人さらいしてたんですね。視聴者目線としては予想通りですが。で、ドラキュラ伯爵は実はフランケンシュタイン博士と手を組んでいます。死者の蘇生を目指す博士は人工血液の開発に心血を注いでおり、研究が成功すれば車椅子生活の自分の体も治るということです。いっぽう人工血液を飲めば人を襲わなくても生きていける伯爵は博士の実験に何かと支援しているみたいです。
 実験台にされた被害者や遺族からしてみればとんでもない話ですが伯爵がおとなしくしている気満々ならそっとしておいた方がいいのではとも思いますね。ところが映画のヒロインの妹が被害者ですからそうも行きません。
 博士の実験室に突入。多数の被害者を出しながら博士の人造人間は博士を学会から追放した元上司の抹殺に向かわせていた最新型を残して全滅。博士も見世物小屋用に設置していたギロチンで事故死。人造人間と二人きりになったドラキュラ伯爵はキレて人間を絶滅させてやるとか言っていますが、感情の振り幅広いな?絶滅させちゃったら人工血液が作れる博士が亡くなった今、あなたと仲間達も絶滅必死ですぞ?
 ところがなんか怪しい儀式に使うつもりで攫ってきたヒロインを見るうちに人造人間はヒロインに惚れたらしく伯爵を裏切って闘いになります。最後の最後でタイトル通りのドラキュラ対フランケンシュタインの対決になります。実力的にはドラキュラ優勢でフランケンシュタインを押し切り勝利(あと両腕と首)をもぎ取りますが、フランケンシュタインは普通の人間よりは遥かに強く闘いが長引いたためドラキュラも夜明けとともに太陽に焼かれて死にます。
 ジ・エンド。昔のアメリカ映画でたまに見る、全部ドラマが片付いたからと言ってバンと幕を閉じるようにおしまいです。
 感想としては設定やストーリーなどはそこまで悪くないし、昨今の酷いCGで誤魔化そうとして誤魔化しきれてないクソ映画に比べれば全然観れますが、やはり古臭いといった印象は拭えないですね。旧作料金になってから借りれば良かった。