観た映画の感想を書いたりしてみる、その80:マンイーター

ネタバレあり ROGUE https://filmarks.com/movies/4512

 今回はハリケーンは関係ないワニ映画 マンイーター を観ました。
 旅行雑誌の記者ピートの今回の仕事はオーストラリアの国立公園で遊覧船の体験取材。綺麗な景色と観光ガイド役ケイトの解説もあって旅行番組でも観てるような気分になってきます。ボートに乗った地元のチンピラ2人組に絡まれるも特に問題はなくリバークルーズツアーは終了。と思いきや客の一人が空に信号弾の光を発見、あれは救難信号、と言うことで普段の航路を離れて様子を見に行くと一隻のボードが転覆しているのが見えます。そんな時、巨大なワニに体当たりを受けて遊覧船は浸水。何とか近くの小島にたどり着くものの無線は繋がらず携帯も圏外、おまけに満ち潮になればこの小島は水没してしまう。さあ、どうやって脱出する?と言うストーリー。
 まず初めに泳いで渡ろう。いやアブナイ。とか押し問答している男性客2人、無線から何か聞こえたかも?と言う声にみんなが気をとられている隙に泳いで渡るのを止めていた方の男性客が水中に引きずり込まれます。
 無線を聞いてやってきた。地元のチンピラ2人組のボートもワニの一撃で沈没。島までたどり着けたのも一人だけです。そのチンピラがワニの生態から言って「獲物」を巣に持ち帰っている今のうちに静かに向こう岸まで泳いで行って木にロープを渡しそれをたどって川を渡り逃げよう。という作戦を立てます。普通に考えてもしもワニが2匹いたらアウトな作戦ですが、なんと珍しく作戦は成功し向こう岸までロープを渡します。ただの餌枠のチンピラだと思ってたらなかなか勇気のある若者じゃあないか。見直したぜ。
 ロープを渡る際一番手のおばちゃんが途中で力尽きそうになり小休止していると業を煮やしたクソ親父が自分と娘の二人でロープを渡り始めます。このクソ行動に気を取られた地元の若者は足元に忍び寄っていたワニにやられます。しかも彼が命懸けで渡してくれたロープは想定の三倍の重量に耐えられず水没してしまいます。クソ親父はなんかみんなに謝ってますが自分勝手な行動は死亡フラグ、もう助からないぞ♡ 直後ワニにパックリ行かれます。
 次の作戦はボートの錨を釣り針代わりにして「餌」に食らいついている間に泳いで逃げようという作戦です。餌は「オレが餌になる」みたいなのじゃなくてなんとツアーガイドアシスタントのケビンを餌にしよう。とか言い出します。最低だなお前ら! 客の一人のカメラマンが転覆したボートから投げ出されたクーラーバッグに入っていた水鳥と魚を持ってきてケビンは難を逃れます、カメラマングッジョブ!素人に自分のカメラの自慢を始めたときは迷惑なカメラオタクだとか思ってゴメンよ。お前らも謝れ!お前らはケビンに謝れ!
 待つことしばしワニは餌に食らいつき「釣り」は成功したかに思えました。しかし全員が向こう岸につく前にワニは水鳥と魚を完食、最後尾を泳ぐツアーガイドのケイトに襲い掛かります。噛みつかれデスロールを喰らうケイト。しかしその間にピートとケビンは向こう岸にたどり着きます。
 うっそうとした森を歩くピートとケビン。ワニはサメとは違い陸上でも行けるので油断はできない。最近は陸でもわりかし自由に移動するサメもいるとかいうのは映画の中だけの話ですよ。歩いてるうちにケビンが何かに気づき走り出します。ケビンが向かった先は大きな木の根元にある洞のなかピートも付いていきますがその洞の中に穴があり滑り落ちます。
 そこで見つけたのはあの勇敢だった地元の若者の変わり果てた姿と重傷を負いながらも息があるケイト。・・・いや無理だろ、イリエワニに噛みつかれて水中でモロにデスロール喰らって生きてるとか人間には無理だぞ、ましてやこの映画のワニは超巨大サイズなんだぜ?映画の世界では美女はデスロール耐性でも付いてんのか?制作陣がピートに逃げるという選択肢を取らせないために生きてることにしたんだろうがそれにしたってムチャクチャだろう。ところで若者とケイトの間にクソ親父を捕獲したはずなんだけどいないね?痩せてたからその場でおやつ感覚でポリポリ食べちゃったのかな?
 ここまで見せられればさすがにわかる、ここはあの憎き巨大ワニの巣だったのです。いや、憎きというのは違うな、ワニの縄張りを荒らしたのは人間だしどちらが良い悪いという話ではないな。野生動物に「罪」は無いのだ。そんなわけでワニのホームで最終決戦です。まずケイトを守りたい一心で突撃をかけたケビンがやられてしまいます。ケビンを咀嚼しながら入場してくる巨大ワニ、最低だなこのワニ野郎!貴様絶対に許されねえぞこん畜生が!やっちまえピート!落ちてた太い木の枝を拾って応戦しようとするピートですが、先端をぱくりと咥えて簡単にバキリとへし折られてしまいます、ですよね。何とか反撃から身をかわして狭いところに逃げ込んでワニの攻撃を避けるピートですがワニがケイトに気づきケイトとにトドメを刺しに行きます、ピートは意を決して先ほどへし折られて先端が尖った枝を構え自分を囮にワニをおびき寄せます。ワニの体重を利用しての口腔内から脳天まで刺し貫くピート。かつてアイヌ民族がヒグマ相手にやったという戦法じゃないですか、ゴールデンカムイで読んだ。満身創痍ながらもワニを退治したピートはケイトと二人脱出するとほかの客たちを保護する救助隊を見つけそちらに向かうのでした。
ケイト「ツアーのご感想は?」
ピート「しばらく家から出ない」
でしょうねw いや、映画の終わりだからこういう台詞なんだろうけど、客2人殺されてさすがにおススメのツアーって記事は書いてもらえんだろう・・・。でもこの映画はおススメ。