観た映画の感想を書いたりしてみる、その93:ターミネーター4

ネタバレあり TERMINATOR SALVATION https://movies.yahoo.co.jp/movie/331380/

 3の後は当然4だろう!というわけでターミネーター4だ。
 えーと、ターミネーターと言われればターミネーター以外の何者でもないんだけどターミネーターと言われちゃうとイマイチ納得できないこの気持ち、解りますかね。
 今までずっと未来を変えるために過去に送り込まれるターミネートしようとするマシンのお話だったんだけど、今作ではターミネーターというのがただのロボットの名前になってしまっている、それでいてどうやって人類をターミネートするつもりだったのかわからんほど雑魚同然な奴まで居るので残念。ハンターキラーのほうがよっぽどターミネーターだったぞw
 ストーリーとしては2018年(え?おととしw)一作目のヒーローであるがまだこの時点では少年のカイル=リース、人類の抵抗軍の中で頭角を現し始めたジョン=コナー、そして謎の男マーカスを中心に人類とスカイネットの戦いを描くお話であるのだが、冒頭で2003年、死刑囚だったマーカスがサイバーダイン社の献体同意書にサインして実験に使われるシーンがあるのでマーカスがただの人間じゃないことが分かってしまいます。
 そして2018年、え?うん。そう、今作では今までのシリーズではずっとやってきたタイムスリップは無しです。えー! 人類とスカイネットとの決着は2029年だったろ?なんか送って来いよ!

 そんなこんなで要は未来の地球で(もう過去だけどw)機械と人間が戦うストーリーで、なぜジョンが人類を救うと思われているのかとか、なぜカイルが実際にスカイネット軍に被害を出しているジョンを差し置いての抹殺リスト第1位なのかとか、視聴者しか知らないはずのことをなぜか一般常識のように人間もスカイネットも知っているのは何故なんだ?!そのくせスカイネットはカイルを安々と奪還されるしw
 最大の見せ場と思われたシュワルツェネッガーターミネーター T-800初号機が登場したかと思えばグレネード弾みたいので表面が焼けて早々と内部のロボットになります。ロボットのCG動かすよりシュワルツェネッガー本人を雇う方がお金がかかるらしいね、1作目とは逆転したわけだ。ちなみにこのT-800はシュワルツェネッガーの外皮(顔)もCGなんだそうだ。州知事やってた時期と重なってて映画には出れなかったんだとか、でも初号機だから1作目に近い顔立ちのシュワルツェネッガーで出すというのはCGの利点ですよね。両方CGならもっとシュワルツェネッガーボディを出してほしいところだが、まあパンツはいてないのでそのままだとカメラワークの制限が厳しすぎるし仕方ないね。
 最期はターミネーターの動力源である水素電池を爆発させてターミネーター工場を爆破するんだけど、核爆弾があってハンターキラーにはミサイルや魚雷もあって… スカイネットは当初核戦争で人類社会を崩壊させたように核ミサイル攻撃を継続していればとっくに人類滅んでませんかね?
 そして最後にマーカスの物凄い強い心臓を瀕死(の割には余裕ありそう)なジョンに移植され、ジョンは助かり人類はこれから攻勢に出るぞ。みたいなノリでおしまいです。
 ファンサービスやセルフオマージュは今回は良かったですね。ジョンの「I'll be back」は言ったタイミングといい状況といい。2作目でターミネーターがジョンに言った時と状況が似ていてこれにはファンもニッコリですね。
 がんばって
ターミネーターにした感じがしてしまっているが、近未来戦争映画としてみるならなかなかの出来なので十分鑑賞に堪えると思います。