観た映画の感想を書いたりしてみる、その04:ザ・クロコダイル~人食いワニ襲来~

ネタバレあり

 ザ・クロコダイル~人食いワニ襲来~ は中国制作の名前の通りワニ映画である。
 でこの映画、予告編観るとワニ視点のすごいイキったナレーションが入ってるんだけどこの予告編をつくった人本編観た? もしかして本編が出来上がる前に適当に作ったんじゃなかろうな。
 物語はなんと主人公のワニが密輸されるところから始まります。でも別に故郷に戻りたくて大冒険とかそういうのはないです。
 数年後ワニ園が閉鎖されるところから始まって、ワニの引き取り先はなんと「ワニ料理店」ワニ園一の巨大ワニに成長していた密輸ワニ、マオは目の前でほかのワニたちが雑に絞められていくのを見て怒りを覚えたか身の危険を感じたか、大暴れして料理長を殺し逃げ出してしまいます。さらに逃げる途中ヒロインの落とした大金入りのバックを食べてしまう。
 出稼ぎで必死に稼いだお金を取り戻したいヒロイン、ワニを逃がした責任を逃れたいワニ料理店の店長、など結構自己中心的な登場人物が出てくるが憎むべき悪役としてではなくどちらかというとコメディパート要員として出てくる、なんでしょう、現実の中国人の自虐風刺ですかね。
 で、このマオなんだけど道行く人を見境なく食い散らかしたりするわけじゃなくというか映画全体を通してマオに噛み殺された人間は基本「返り討ち」になった人間ばっかなんですよ。密輸されてきて逃げ出して積極的に人を襲わない ~人食いワニ襲来~ ってタイトルに偽りありですぞ。
 最後はマオ死亡エンドなんだけど何とか助けてやれなかったかな、とちょっと後味悪い感じです。


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