観た映画の感想を書いたりしてみる、その32:ジャンパー

ネタバレあり https://movies.yahoo.co.jp/movie/329400/

 今回はなろう系クソ映画「ジャンパー」だ。
 瞬間移動の特殊能力を手に入れた主人公が自分の欲望を満たすため悪事を繰り返し反省も後悔もしない上に報いも受けない。この主人公がどうしようもないクズで身勝手さに終始イライラさせれっぱなしだ、何しろ瞬間移動・ジャンプ能力を身に着けて初めにすることが「銀行に忍び込んで大金盗む」だ、これをヴィランだのダークヒーローだのと呼んだらスポーンやヴェノムのファンにブッ飛ばされるだろう。
 むしろもう一人のジャンパー、グリフィンのほうはダークヒーローと呼んでもいいナイスガイだ、主人公に無理矢理協力させられた上に身勝手な主張に反対したせいで主人公に殺されてしまいます、かわいそうにもほどがある悲劇のダークヒーローだ。
 また主人公に比べれば劇中では敵として描かれるジャンパー狩り組織「パラディン」のローランドのほうがよっぽどヒーローしてる。主人公にサメの餌にもできたんだぞとか言って岩山の中に置いてけぼりにされますが、何の装備もない手負いの中年を置いていくって殺すのと大して変わらないだろ、ぜひ生還してあのクズにとどめを刺してほしいものである。
 そして最後に5歳の時に家を出て行った母親が実はパラディン所属だったことが明かされます。息子がジャンパーだったことに気づいていて殺すか出ていくかしか無かったと言いますがこんなことになるなら殺しておくべきでしたよお母様? あなたの元旦那も息子をかばおうとして巻き込まれて死んでますしね?
 ところでこれ原作の小説があるらしいんだけど、これ改悪されてね?この内容だったら映画化されるほど売れるとは思えないぞ。
 「タキシード」のあとに「ジャンパー」の記事書いたら面白いかもと思って観たけどはっきり言おう、時間の無駄だった観る価値などない。