観た映画の感想を書いたりしてみる、その34:ゾンビ

ネタバレなし https://www.thecinema.jp/program/04183

 ゾンビ映画の原点ともいわれるジョージ・ロメロ監督の「ゾンビ」です。
 ちなみに「ゾンビ」は邦題で原題は「DAWN OF THE DEAD」で同じ題名でリメイクされた方の「DAWN OF THE DEAD」は邦題が「ドーン・オブ・ザ・デッド」なので、邦題で検索するとリメイク版の…めんどくさくなったので両方見てください。言われないとリメイクってわからないくらい別物になってるし両方そこそこ面白いよ。まあどっちがより面白いかと言われると邦題「ゾンビ」の今作だがリメイク版も悪くない。
 あ、あとロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」と「死霊のえじき」と並んでゾンビ3部作と言われているらしいので「死霊のえじき」もそのうち見ようと思ってます。
 さて「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」からカラーになってゾンビの肌が青いのがはっきりわかるようになった今作。世間ではゾンビがじりじりと勢力を拡大して軍や警察がゾンビと戦い同時にパニックになった人間を抑えなければならない。テレビでは科学者がゾンビは人じゃないし撃たなけりゃ被害が増えるばかりと訴えても脊髄反射的に「人道」と振りかざすヤジに悩まされる世界。そんな中テレビ局勤めのイケメンがテレビ局のヘリコをパクって町からの脱出を図ります。イケメンが連れてきた美女と知り合いの軍人とその軍人のチームメイトの4人で町から脱出します。脱出成功!…がこの映画の導入です。ヘリコプターの燃料や食料が行く先々で十分に補給できず、水・食料・弾薬など物資不足が懸念される中たまたま見つけたショッピングモールに4人はヘリを着陸させます。なんかゾンビが発生したら本当にありそうな展開がつづくので怖いですね。ゾンビが居るのにリアリティがあるという妙な感覚でしたね。なかなか味わえない感覚だと思いますよ。
 この映画の主人公はこの4人なので人類の存亡をかけて戦っているであろう軍人や保安官の活躍が画面に映ることはありません。ちなみに前作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」もそんな感じでしたね。マクロな視点ではもっと大ごとになっているのをあえてミクロの視点で少人数のドラマを描くのは凄いと思いましたね。映像技術は当然進歩しているしストーリー的にはナイト・オブ・ザ・リビング・デッドよりもこっちのほうがぼくは好きですね。ぜひ見てみてください、おススメ。リメイク版は・・・まぁお暇でしたら見てください。