観た映画の感想を書いたりしてみる、その91:ターミネーター2

ネタバレ少しあり TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY
 https://movies.yahoo.co.jp/movie/13523/

 1作目の次は2作目。みんな大好きパロディ作られ過ぎ映画ターミネーター2だ。もう死ぬときサムズアップする奴増えすぎだろ。
 さて原題では副題としてJUDGMENT DAY(審判の日)と付いている。1997年8月29日、核戦争が始まったその日を生き残った人類がそう呼ぶのだ。199X年世界は核の炎で包まれた。海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。しかし人類は死滅していなかった! ・・・を地で行くのがターミネーター世界。でも大丈夫、今回のターミネーター2では「審判の日を回避する」というのが目標であり結末なのだ。
 これで1997年になってもスタッフたちが「審判の日おこらなかったんですけどw」と言われなくて済んだわけだ。今生きている僕たちの世界が正史になっているのはこの映画の出来事があってこそというわけだ。ここまでやってSF設定がほぼ破綻しないってのも凄いな。
 前作より予算が潤沢に使えたからか映像面も格段の進化を遂げているぞ。その26で書いた同じジェームスキャメロン監督の「アビス」を観た後だと、なるほど敵のT-1000に液体金属でできたターミネーターという設定を「いける!」と思ったのもうなずける。前作よりはるかに凝ったVFX映像に魅入るぞ。世界有数のマッチョのシュワルツェネッガーとの対比のように細身のロバート・パトリックがT-1000型というのもまた良い。細見だけに走って追いかけてくるシーンに一種の説得力と怖さがありスピードで優れているというのは怖いぞ。正直サラが準備していた銃器たちが無ければ勝てなかったよな。
 前作のほんの小さなカケラを拾ってここまで広げておきながらキッチリたたむのはやっぱりすごいですね。低予算でも出来る監督に潤沢な予算を与えた結果さらにものすごいのが出来ちゃった。観てない人は是非1作目と一緒にどうぞ。