観た映画の感想を書いたりしてみる、その96:ターミネーター2018

ネタバレあり ROTT WEILER https://filmarks.com/movies/48518

 10の後は当然11なのだが見当たらないので一気に2018だ。実に2008作品も飛ばすことになるが…いや、うん解ってるって。年号だよな。よく言えば「宇宙戦艦ヤマト2199」と同じ。わる、じゃなくてえーと、微妙な言い回しをするなら「アルマゲドン2008」とかと同じだよな。2018年といえば「ターミネーター4」の劇中と同じ年だ、外伝かリメイクか知らないがさっそく観てみよう。と思って勇んで観たはいいけれどw
 舞台はモチロン2018年、場所はロサンゼルスどころかアメリカではなくスペイン、主人公ダンテは囚人、ある日護送中にほかの囚人がサソリに刺されて騒ぎになった隙に特に計画性もなく突発的に逃亡を開始します。ですがそれを追うのはサイボーグ犬。手錠でダンテとつながれてた囚人は開始早々噛み殺されます。相棒が千切れた腕だけになったので一人で逃げだすダンテ、途中残った腕の手首をちぎって手錠から外します、素手で、こいつ人間じゃねえな。
 ところでこのサイボーグ犬、パッケージではハスキーなんだけど実際映画の中ではロッティーなんだよね。そしてハスキーは一切映画に出てこないのでむしろなんでパッケージをハスキーにしたんですかね?ロッティーだって強そうだし、というか強いしカッコいいじゃん。
 このロッティー、序盤でダンテの追跡をしていたご主人がダンテに撃たれ、ご主人の最後の命令に忠実にダンテを追いかける忠犬です。
 一方ダンテはゲーム感覚で恋人を巻き込んで不法入国して、捕まったら悪徳軍人に恋人を差し出して、それでいて恋人が軍人に抱かれたのを責めたり、自分に都合の悪いことはサッパリ忘れたりと、もうどうしようもない自己中なクズなのでダンテの人となりが分かってくるにつれてさっさと死なねえかなと思うようになります。
 1年も前に恋人はダンテに見殺しにされたのですが、そんなことサッパリ忘れているのダンテは脱獄して恋人が待っている(と思い込んでる)町を目指して出会った人々を利用して進みます。利用された人たちはだいたい死にます。
 そして忠犬ロッティーは遂にダンテを自分のご主人を死地に追いやった悪徳軍人ごと抹殺します。命懸けで。最後サイボーグボディがむき出しになたロッティーの眼の光が消えるシーンが切ないです。使命を果たしてあの世でご主人と再会できているといいなぁ。

観た映画の感想を書いたりしてみる、その95:ターミネーターX

ネタバレあり HORRORVISION https://filmarks.com/movies/60947

 Vの後は当然Ⅵなのだが見当たらないので一気に10だ。6,7,8,9ととばしすぎな気もするがダブルヘッドジョーズもトリプルヘッドジョーズから感想書いたし良いよね別に、というわけで今回はターミネーターXの感想を書くぞ。
 ある日コンピューターのネット回線を通じて恋人が消えてしまうのを見た凄腕ハッカーにして凄腕ピッキング師にして売れない脚本家のダズは恋人の消息を追うが、謎のダンゴムシ型のロボットに襲われる。ブラットベリーと名乗る大男がダズの携帯端末を叩き割るとダンゴムシロボも消えてしまいます。
 ブラットベリーによるとサイバーなんとか社のコンピューターが人類抹殺に乗り出して最近起こってる凶悪殺人事件もこのコンピューターの仕業、ネット回線を通じて人を操って凶悪事件を起こさせたり操れない人間は誘拐をしたり殺人ロボットを送り込んだりしているのだ。
 サイバーなんとか社にやってきたダズとブラットベリー、現地でコンピュータが犯人とにらんだ全くの赤の他人の青年となぜか一瞬で意気投合して社に乗り込むぞ。だがそこで攫われた人間は人格をデータ化して体は分解してしまっているので元には戻らないことを知る、これって抹殺と大して変わらないよね。
 気持ち悪い造形の人型ロボットから以上の情報を聞き出したは良いが、脱出前にさっき仲間になった青年がダンゴムシ型ロボに殺されちゃって、また二人きりになったダズとブラットベリー、車に乗り込むと機械のネットワークから離れた砂漠を目指します。ドライブシーンは正直退屈です、せめてブラットベリーが平松明子の声で喋ってくれたら・・・いや許されねぇよそもそもブラットベリーって欧米圏ではファミリーネームだし、この映画のブラットベリーはマッチョなオッサンだし。
 何とか目的地の砂漠に着いたはいいがダズがしていたアップルウォッチの回線から今度は人型の殺人ロボットが出現、ブラットベリーたちに襲い掛かります。何とかアップルウォッチを破壊してロボは消えるがブラットベリーは重傷でもう助からない。ダズはブラットベリーから仲間の情報が書かれた紙を受け取り、ともにロボットと戦う仲間を探す旅に出るのでした。
 ・・・これでおしまいです。いやいや、投げっぱなしにも程があるだろう、これ来週に次回が放送されるテレビシーズじゃないんだぞ?もうちょっと一応でもいいから決着らしきものくらい付けてくれよ。久しぶりに言うがオススメはできない。

観た映画の感想を書いたりしてみる、その94:ターミネーターV

ネタバレあり Guardian of the Realm
 http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=45123

 4の後といえば?モチロン5だ!というわけでターミネーターV、行ってみよう!
 近未来ロサンゼルス、またLAか、大変だな。時々現れる悪魔を追って活躍する悪魔ハンターの活躍を描く新伝奇SF映画だ。うーん?
 冒頭ではお金持ちの皆さんがお茶会で悪魔を復活させます。復活した悪魔ヴィラーゴはその場にいたおばちゃんに乗り移りるとお茶会のホストの首をねじって殺します。
 そして一年後、日系人がやってるっぽい「こう楽」という中華料理屋、どうでもいいけどアメリカで日本のラーメンて中華料理扱いなんですかね?
 で、この店のしょうゆラーメンがまぁマズそうなことマズそうなこと、まず湯気ひとつ立ってないところを見るとおそらく出来立て熱々で出すべきラーメンがもうぬるくなっていることは確実だろう。出来立てで最初からぬるかったらそれはもう問題外だ。そして上に乗ってるのはかわいそうなくらい小さなチャーシューとゆで卵。チャーシューについてはまぁそもそも日本のチャーシューは本場中国の中華料理のいわゆる元祖叉焼とは違い「焼き」の調理工程を一切省いたいわゆる煮豚をチャーシューと呼ぶ店も多いのでここではあえて言及するまい。個人的には煮豚の場合は「叉焼」とメニューに書くするのはズルで「チャーシュー」とカタカナ表記するのが正しいと思っている。中には「煮豚」と表記する正々堂々とした店や角煮を代わりに使う豪快な店もあるし、もちろんそういう店がダメと言っているわけではない。何よりおいしさが大事なのだ。ちなみに僕はどの味のラーメンもだいたい好きだ、でも二郎は好きじゃない。塩と油が多すぎるのだ。もちろん両方ともなくてはならないものだが明らかに二郎系はやり過ぎだ。体に良くないおいしく感じないとなればわざわざ食べに行ったりはしない。家系が全部嫌いなわけではないがやはり豚骨系で頭一つ出てるのは天下一品だろう。毎日は確実に飽きるがまた食べたいと思わせる魅力がある、でもうちの近場に天下一品が無いのが残念だ。なぜ二郎リスペクトのお店はいっぱいあるのに天下一品リスペクトのお店は少ないのか、重ねて残念だ。
 閑話休題。「叉焼」の叉は二股に判れた刺す道具という意味、固まり肉を刺してそれをでっかい炉(窯)で焼いた料理のこと、フライパンや中華鍋で作った叉焼は正確には焼豚と表記すべきかもしれないが、まぁそこまで細かくは言わなくてもいいグレーゾーンだと思う。
 そしてゆで卵、煮卵ではないゆで卵だ、切り方もなぜか1/4に切ってあるそれが一つ乗っかってるのだ、なんだろう乗っかってる固ゆでたまごがまるで学生食堂の格安ラーメンを思わせる貧相な印象を出してしまっている。ラーメン屋だろう?もうちょっと見た目にも気を使おうよ。
 そして麺がブツブツに千切れてる、箸で手繰っても一口大の千切れた麺しか掬えない、一口目からこれとか一体全体どうなってんだよ。ラーメンは「啜る」という食べ方も醍醐味一つだろう、啜る啜らないはともかく啜れないのは問題だ。
 このラーメンがお値段20ドル。ぼったくりちゃうか?それともよく知らんけど、沢山チップをくれる客とか、釣りはいらないよ的な太っ腹な人なのかな。あ、この映画の主人公ジョシュの事ね。出撃命令が出たのをいいことにほとんど食べてないラーメンを残して現場に急行するぞ。
 悪魔をやっつけたジョシュは残業でニューヨークから来た悪魔ハンターの美女アレックスと合流しヴィラーゴの討伐任務に就きます。今年の日蝕に合わせた儀式での人類撃滅作戦のために準備を進めてきたヴィラーゴの前に一度は負けてしまう二人。しかもアレックスは実は天使でその血でヴィラーゴは遂に肉体を取り戻し復活してしまいますが。アレックスの天使の力を受け継いだジョシュはネットオークションで買って家に飾っていた天使の剣を持ち出しヴィラーゴたち悪魔をやっつけたのでした。めでたしめでたし。終わり。

観た映画の感想を書いたりしてみる、その93:ターミネーター4

ネタバレあり TERMINATOR SALVATION https://movies.yahoo.co.jp/movie/331380/

 3の後は当然4だろう!というわけでターミネーター4だ。
 えーと、ターミネーターと言われればターミネーター以外の何者でもないんだけどターミネーターと言われちゃうとイマイチ納得できないこの気持ち、解りますかね。
 今までずっと未来を変えるために過去に送り込まれるターミネートしようとするマシンのお話だったんだけど、今作ではターミネーターというのがただのロボットの名前になってしまっている、それでいてどうやって人類をターミネートするつもりだったのかわからんほど雑魚同然な奴まで居るので残念。ハンターキラーのほうがよっぽどターミネーターだったぞw
 ストーリーとしては2018年(え?おととしw)一作目のヒーローであるがまだこの時点では少年のカイル=リース、人類の抵抗軍の中で頭角を現し始めたジョン=コナー、そして謎の男マーカスを中心に人類とスカイネットの戦いを描くお話であるのだが、冒頭で2003年、死刑囚だったマーカスがサイバーダイン社の献体同意書にサインして実験に使われるシーンがあるのでマーカスがただの人間じゃないことが分かってしまいます。
 そして2018年、え?うん。そう、今作では今までのシリーズではずっとやってきたタイムスリップは無しです。えー! 人類とスカイネットとの決着は2029年だったろ?なんか送って来いよ!

 そんなこんなで要は未来の地球で(もう過去だけどw)機械と人間が戦うストーリーで、なぜジョンが人類を救うと思われているのかとか、なぜカイルが実際にスカイネット軍に被害を出しているジョンを差し置いての抹殺リスト第1位なのかとか、視聴者しか知らないはずのことをなぜか一般常識のように人間もスカイネットも知っているのは何故なんだ?!そのくせスカイネットはカイルを安々と奪還されるしw
 最大の見せ場と思われたシュワルツェネッガーターミネーター T-800初号機が登場したかと思えばグレネード弾みたいので表面が焼けて早々と内部のロボットになります。ロボットのCG動かすよりシュワルツェネッガー本人を雇う方がお金がかかるらしいね、1作目とは逆転したわけだ。ちなみにこのT-800はシュワルツェネッガーの外皮(顔)もCGなんだそうだ。州知事やってた時期と重なってて映画には出れなかったんだとか、でも初号機だから1作目に近い顔立ちのシュワルツェネッガーで出すというのはCGの利点ですよね。両方CGならもっとシュワルツェネッガーボディを出してほしいところだが、まあパンツはいてないのでそのままだとカメラワークの制限が厳しすぎるし仕方ないね。
 最期はターミネーターの動力源である水素電池を爆発させてターミネーター工場を爆破するんだけど、核爆弾があってハンターキラーにはミサイルや魚雷もあって… スカイネットは当初核戦争で人類社会を崩壊させたように核ミサイル攻撃を継続していればとっくに人類滅んでませんかね?
 そして最後にマーカスの物凄い強い心臓を瀕死(の割には余裕ありそう)なジョンに移植され、ジョンは助かり人類はこれから攻勢に出るぞ。みたいなノリでおしまいです。
 ファンサービスやセルフオマージュは今回は良かったですね。ジョンの「I'll be back」は言ったタイミングといい状況といい。2作目でターミネーターがジョンに言った時と状況が似ていてこれにはファンもニッコリですね。
 がんばって
ターミネーターにした感じがしてしまっているが、近未来戦争映画としてみるならなかなかの出来なので十分鑑賞に堪えると思います。

観た映画の感想を書いたりしてみる、その92:ターミネーター3

ネタバレ少しあり Terminator 3: Rise of the Machines
 https://movies.yahoo.co.jp/movie/239389/

 2の後は3でしょう。実は僕がターミネーターシリーズで唯一映画館で観たターミネーターだったりする。
 そして残念なところが多い映画でもあるのだ。前作、ジョンを守りスカイネットの誕生を阻止して審判の日を回避する。という完璧に折りたたまれた風呂敷を強引に広げなおしたような感じのお話だ。おそらく2作目の後にインターネットの爆発的な普及があったため「これなら中枢コンピューター無しでも行けるじゃん?」と誰かが気付いてしまったのだろう。
 確かに2は1991年の映画、このころのイメージではサイバーダイン社にスーパーコンピュータがドンと有ってそれが全てのコンピューターを支配するみたいなイメージだったが、今ではネットワークでつながった全てのコンピュータにソフトウェアとしてのスカイネットがあると言われても納得できる。時代の移り変わりに乗っちゃたんだな。
 ストーリー展開は大きな破綻は無いように思えるが前作までとは毛色がかなり異なるため好みが分かれるだろう。ちなみに僕はデッドエンドではないのでギリ許容範囲内といったところです。
 まず残念なのは映像面だ、「できる」のはわかるがやるなというのがある。技術の向上によりもっと美しいとかもっと派手にとかもっとリアリティがあるとか「できる」のはわかるがナンバリングタイトルである以上、ここは前作を踏襲ししろよという場面がある。
 格闘シーンではCGが多用されていておそらく細身のT-Xが大型のT-800を圧倒するという画を撮るためにこうしたのだろうがシュワルツェネッガー筋が無くてもできる役にシュワルツェネッガーを使うのはシュワルツェネッガーの無駄遣いに見えてしまうのだ。
 さらにコメディパートが正直ウケない。ターミネーターシリーズにコメディパートを入れたのは勇気がいる行為だったと思うが残念ながら失敗してしまったと言わざるを得ない。コネディはどっかのパロディ映画にでも任せておけばよかったのに…
 前作までのファンにファンサービスしようとして失敗しちゃった感のあるシーンもちらほらみられる。設定的に矛盾してまでのファンサービスはもはやファンにとってはサービスとは言えなくなってしまうことがある、やっちゃったなぁ…
 何より敵の新型ターミネーターであるT-Xがあまり怖くないのだ。金属の骨格を液体金属で覆って内蔵武器も標準装備…は良いんだけど、残念ながら良いとこ取りをしようとしていいとこを取り切れなかった感じがする。左手がダイヤモンドカッターってのはどうなんだよ。それをわざわざ起動して人を切る必要ないだろ?T-1000もやっていた指刺突でいいだろ。T-800型が対ターミネーター特化型でパワー・スピード・知性・全てにおいて自分を上回ると言ってるがそうは見えない。少なくとも知性は残念な出来だったぞ?しかも対ターミネーター特化型にしては変装や暗殺用の機能が多すぎな気がする、それでいてT-1000と違って金属骨格があるので動きに制限がかかる。むしろT-1000が暗殺や潜入に便利すぎる機能満載なんだよなぁ。さらにスカイネットの誕生は止められなかったがジョンとケイトが生きているので人類に勝ち目はあるみたいな感じになってるけどそれならT-Xは次の抹殺目標なんか設定せずにジョンとケイトを最優先にするべきだった。新機能であるハッキング能力やリモートコントロール能力は恐ろしい能力のはずなのに初期型の無人兵器群をぞろぞろ率いてくるみたいなシーンは無い。残念。ぶっちゃけジョン抹殺が最優先なら外見はリンダ=ハミルトン型にするべきだったよなあw
 全体の出来としては決して悪くないんだけどあと一歩なところが複数見えてしまい残念な気持ちになってしまうんだよな。うん。残念。十分なジャンプ力はあったが超えるべきハードルが高すぎたのだ…

観た映画の感想を書いたりしてみる、その91:ターミネーター2

ネタバレ少しあり TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY
 https://movies.yahoo.co.jp/movie/13523/

 1作目の次は2作目。みんな大好きパロディ作られ過ぎ映画ターミネーター2だ。もう死ぬときサムズアップする奴増えすぎだろ。
 さて原題では副題としてJUDGMENT DAY(審判の日)と付いている。1997年8月29日、核戦争が始まったその日を生き残った人類がそう呼ぶのだ。199X年世界は核の炎で包まれた。海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。しかし人類は死滅していなかった! ・・・を地で行くのがターミネーター世界。でも大丈夫、今回のターミネーター2では「審判の日を回避する」というのが目標であり結末なのだ。
 これで1997年になってもスタッフたちが「審判の日おこらなかったんですけどw」と言われなくて済んだわけだ。今生きている僕たちの世界が正史になっているのはこの映画の出来事があってこそというわけだ。ここまでやってSF設定がほぼ破綻しないってのも凄いな。
 前作より予算が潤沢に使えたからか映像面も格段の進化を遂げているぞ。その26で書いた同じジェームスキャメロン監督の「アビス」を観た後だと、なるほど敵のT-1000に液体金属でできたターミネーターという設定を「いける!」と思ったのもうなずける。前作よりはるかに凝ったVFX映像に魅入るぞ。世界有数のマッチョのシュワルツェネッガーとの対比のように細身のロバート・パトリックがT-1000型というのもまた良い。細見だけに走って追いかけてくるシーンに一種の説得力と怖さがありスピードで優れているというのは怖いぞ。正直サラが準備していた銃器たちが無ければ勝てなかったよな。
 前作のほんの小さなカケラを拾ってここまで広げておきながらキッチリたたむのはやっぱりすごいですね。低予算でも出来る監督に潤沢な予算を与えた結果さらにものすごいのが出来ちゃった。観てない人は是非1作目と一緒にどうぞ。

観た映画の感想を書いたりしてみる、その90:ターミネーター

続編とか出るとつい1から見ちゃうことってあるよね。

 ネタバレあり Terminator https://movies.yahoo.co.jp/movie/13522/

 もはや今更説明要るか?シュワルツェネッガーの「ターミネーター」だ。
 若い!シュワルツェネッガーが若い!まだ30代のシュワルツェネッガーの軽やかな動きが逆にこれ本当に金属製の骨格が入ってんの?と思ってしまうほどだ。
 見直してみて見事だと思ったのはタイムパラドックスとSF描写だ。ジェイムス・キャメロン監督が未来の話ではセットを作るのに予算がかかりすぎるからタイムスリップする設定にしたらしいが未来の映像描写が最低限なので逆にSFのツッコミが起きない点だろう。
 前回感想書いたトータル・リコールもそうだったし、例えば同じシュワルツェネッガー主演映画なら1987年公開のバトルランナーとか「1987年の30年後」が今はもう追い越してしまっているのに、いまだにオーバーテクノロジーの技術が実用化されてる世界で現実ではとっくに旧型になってしまったものが劇中では最新式だったりするというのが面白くなってしまう。
 一方ターミネーターは未来があまり描かれないのでツッコミどころは少なく、タイムパラドックス設定で細部はカバーできるので破綻がほぼ無いんですよ。あえて言うならジョンの血統くらいでしょうか。でも未来でジョンに子供がいる描写は無いし言い方は悪いが一代限りの救世主なら血筋は関係ないんですよね。サラの子供であることは間違いないんだし。
 これは売れるのもナットクですよ。観たことのない人は是非、観たことある人も久しぶりにもう一度観てみてはいかが?